北海道から神戸へ!
ボクがパタンナーに目覚めた理由

今はクリエイティブな仕事で活躍している先輩だって、入学当初からバリバリデザインができたわけじゃない。最初は不安いっぱいで、悩んでいた時期だってある。だけど神戸芸工大でがむしゃらに学ぶうちに、やりたいことが見つかって自信が持てるようになったんだ。今回はファッションデザイン学科の卒業生に、4年間の学びでどうやってやりたい仕事にたどり着いたかを聞いてみた。

プロフィール

ファッションメーカー パタンナー
吉崎 陸さん
ファッションデザイン学科ファッションデザインコース (2019年3月卒業)


北海道出身なのに、なぜ東京よりも遠い神戸の大学を選んだんですか?


東京でファッションを学ぶって、王道な気がして。人と違う道を行きたくていろいろ調べてたら、神戸がファッション都市宣言をしていると知って。神戸の大学で学びたい! と思ったんです。


入学前から服づくりの経験はありましたか?
そもそも、なぜファッション系の進路を志望したんですか?


服は好きだったけど、つくったことはなかったです。高校は普通科で、ものづくりの経験もありませんでした。でも将来の進路を考えたとき、好きなコトを極めて手に職をつけたいという気持ちがわいて、ファッションが好きなので服飾系を学ぼうと決めたんです。


入学当初はものづくりの経験がないことに不安もあったのでは?


1年のとき、スタジオでガンガン服づくりをしている先輩が手の届かないスペシャリストに見えて。自分もこんな風になれるのかな、やっていけるかなって、不安でしたね。ファッションに関しては自信があって、服が好きだからつくるのも上手くできるはずだと思っていたら、そんなに甘くはなかった。初めは授業についていくだけで精一杯でした。


パターンに興味を持ったのはいつ頃から? 得意だったんですか?


最初はファッション企画に興味があったんです。ボク不器用だったんで、実際に服をつくるより企画の方が自分には合っているような気がして。でも1・2年の授業で服づくりをしたらだんだん楽しくなって、のめり込んでしまいました。だけどパターン制作は苦手で、初めは好きじゃなかったんですよ。それがやっているうちに慣れてきて、3年生くらいからコツがつかめるようになるとおもしろくなっていった。


何かきっかけはあったんですか?


ゼミの先生に「ボクの強みを教えてください」と聞いたら「イメージを立体化することが得意そう」と言っていただいたんです。それで自信が持てるようになり、技術が身についてくると苦手意識もなくなりました。服のデザインをイメージするとパターンが浮かんでくるようになり、夢中になっていった。


パターンって緻密な作業ですよね。そこにおもしろみを感じたんですか?


そうですね。パタンナーってすごく職人的な技術が必要な仕事で、それが格好良く感じて憧れるようになりました。卒展では、規制に捕らわれないパターンを研究して17着の服を制作しました。


これからの目標を教えてください。


パタンナーとしての技術をもっと磨いていきたい。いつか自分のブランドをつくることが目標です。


シンプルな黒一色の服で現れた吉崎さんは、アパレル系の職業人としての繊細さが感じられる佇まい。落ち着いた語り口で、質問に対してゆっくりと誠実に答えてくれる姿が印象的でした。服づくりが未経験なところから学びを深め、服づくりに真剣に取り組み、自分のやりたいことが明確になってパタンナーへと辿り着いた吉崎さん。近い将来、オリジナルブランドを世に出す日がくることを楽しみにしています。

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